校正と校閲は何が違う?ライターなら知っておきたいその違いとコツをご紹介

校正と校閲は何が違う?ライターなら知っておきたいその違いとコツをご紹介

「校正」「校閲」という言葉を1度は耳にしたことがあるかもしれません。文章をチェックする作業であることは想像できるものの、その違いについてはよくわからないという方もいるのではないでしょうか。

校正と校閲は、紙媒体とWeb媒体のどちらであっても、文章を世の中に送り出す前の重要な工程の1つであり、そのスキルは記事のクオリティを担保するうえでとても大切です。

そこで今回は、校正と校閲の違いや重要性、また、校正と校閲を上手に行うコツについてご紹介します。

 

校正と校閲の違いについて

校正と校閲は、どちらも文章のミスをチェックし訂正する作業ですが、チェック対象に違いがあります。

校正は、文章の表記上のミスを訂正することです。一例として、以下の項目をチェックします。

  • 誤字・脱字
  • 表記ゆれ
  • 数字や記号などの表記
  • 半角・全角
  • 漢字の閉じ・開き
  • 送り仮名
  • 句読点
  • 文法のミス

一方、校閲は文章の意味や内容の誤りを正す作業のことで、記載されている情報1つ1つの正確さを確認します。一例として、以下の項目をチェックします。

  • 人名・商品名などの固有名詞
  • 数字やデータの正確さ
  • 差別表現
  • 二重表現
  • 主語と述語のねじれ
  • 尊敬語・謙譲語・丁寧語の表現

校正と校閲の重要性

校正・校閲は、コンテンツ品質の向上に貢献します。校正後の文章は読みやすく、理解しやすいため、読者を惹きつけ、心を動かし、行動へとつなげられます。

また、校閲後の文章は正確で信頼できます。不正確な情報を掲載すると、そのコンテンツだけではなく、提供した企業の信頼まで損ないかねません。

もし出版後にミスが発覚し、修正のために回収や再出版をするとなると、莫大なコストがかかります。月刊誌や週刊誌など、出版の間隔が短い雑誌は修正自体が困難です。

Web媒体の記事は比較的修正が簡単ですが、拡散のスピードが速く、ミスした文章がWeb上に残り続けるため、完全に取り除くのはほぼ不可能といえるでしょう。

校正・校閲を上手に行う8つのコツ

ライターが読者を獲得したり、正確な情報を提供したりするために、校正や校閲をどのように行っていくべきでしょうか。

ここでは、校正・校閲を上手に行うための8つのコツをご紹介します。

1.原稿をプリントアウトする

校正・校閲するときは、必ず原稿をプリントアウトしましょう。

パソコンを使って執筆する機会が多いかもしれませんが、モニター越しよりも印刷物の方が文章の誤りに気づきやすいため、おすすめです。

また、ミスに気づいたときに訂正やコメントの記入が簡単にでき、原文を残すことで修正案との比較も容易になります。

2.時間をあけてチェックする

執筆した直後は、原稿内容がまだはっきりと記憶に残っているため、文章を読み返したときにその記憶が邪魔をして、ミスに気づきにくくなります。

時間を空け、頭をリセットすることで、客観的な視点で原稿を吟味できるため、細かいミスにも気づきやすくなるでしょう。

3.思い込みを捨てる

かなりの時間をかけて書き上げた原稿であれば、「たぶんミスはないだろう」と思いたくなるものですが、そのような思い込みをもって読み返してしまうと、細かいミスに気づきにくくなります。

間違いやミスは必ずあるという前提で、校正や校閲に取り組みましょう。使い慣れた言い回しや表現、よく知っている情報についての記述であっても、ゆっくりと丁寧にチェックするのが重要です。

表記上のミスをチェックする場合や、修正前と修正後の原稿を比較する場合などは、文章を逆から読むことで、文章内容に注意を奪われずに、表記1つ1つを確認できます。

4.項目を分けてチェックする

1度のチェックで、あらゆる種類のミスを漏らさず見つけるのは至難の業なので、項目ごとにチェックする方法をおすすめします。

例えば、最初は記事内の数字だけに注目してチェックし、その次は漢字の閉じ・開き、その次は送り仮名というように、項目を分けてチェックすると効率性が高まります。

5.音読する

目だけで文章を追うよりも、原稿を音読して目と耳の両方でチェックしたほうが、精度が高まります。

実際に発音することで、微妙なニュアンスの違いを感じやすくなるため、見落としがちな細かいミスの発見にもつながります。

6.不明な点は必ず調べる

校正・校閲中に少しでも疑問に感じる点や不明な点があれば、必ず調べる姿勢を身につけましょう。

また、情報源の選び方も重要です。Web検索は、手軽にさまざまな情報を入手できるメリットがありますが、そのすべてが正確だとは限りません。

信頼できるのは、一次情報と呼ばれる、執筆者自身の体験や自ら行った調査や実験によって得た情報です。また、官公庁の発表や資料、公式サイトからの情報も信頼度が高いといえるでしょう。

7.校正・校閲ツールを利用する

校正・校閲の作業は膨大なため、自動化ツールの利用により、作業負担の軽減が期待できます。ここでは、おすすめの校正・校閲自動化ツールをご紹介します。

PRUV

PRUV」は、無料で使えるオンライン文章校正ツールです。校正内容は、文法や固有名詞、送り仮名の誤り、誤入力、表記ゆれ、出版業界で使われているルールなどです。

無料のユーザー登録をすると、チェック可能な文字数が、400文字から20,000文字まで増えるほか、独自辞書機能や拡張校正機能など、自分のスタイルに合わせてカスタマイズできるのが特徴です。

テキスト処理ツール

テキスト処理ツール」は、無料のオンライン文章校正ツールで、「Yahoo!デベロッパーネットワーク」が公開している「テキスト解析支援API」を利用しています。

チェック項目は、表記・表現の間違いや不適切な表現の検出、わかりやすい表記にするための提案などに加えて、二重否定や助詞不足、冗長表現の指摘など幅広く、わかりやすい文章の作成をサポートします。

校正可能な文字数が10,000文字なので、十分なボリュームといえるでしょう。また、URLを入力するとWebサイト内の文章を校正できるため、リリースした後の記事のチェックも可能です。

文賢

文賢」は、オンラインで使える有料の文章作成アドバイスツールです。校正・校閲機能に加えて、読みやすさやわかりやすさを高める推敲機能も搭載しています。

また、ユーザーによるルール設定や辞書作成・編集機能も備えており、個人だけでなく社内で使う場合も、独自の基準を登録できるため便利です。

セキュリティ対策がしっかりしている点も、有料ならではの強みといえるでしょう。料金は初期費用として11,800円(税込)と、月ごとの利用に2,178円(税込)がかかります。

JustRight

JustRight」は、ダウンロードタイプの文章校正支援ツールです。誤字・誤用や不適切な表現、表記ゆれなどをチェックします。

指摘箇所はマーキング表示され、指摘理由と修正候補が提示されるため、効率よく文章を修正できます。

ユーザー独自の表記基準をルールとして設定できるほか、MicrosoftのExcelやWord、PowerPointなどのアプリケーションにアドインできるなど、ユーザーの使いやすさにこだわった機能が魅力のツールです。

パッケージ製品として販売されており、「Just Right!6 Pro」は51,700円(税込)、「Just Right!6 Pro バージョンアップ版」は27,720円(税込)となっています。

8.外注する

「校正・校閲のための時間がとれない」「第三者の目で確認してほしい」という方は、校正・校閲作業を外注する方法もおすすめです。

大手クラウドソーシングサービスの「クラウドワークス」や「ランサーズ」の利用、または校正・校閲の専門業者への依頼を検討できるでしょう。

マッチングサイトの「WorkAny」は、編集やライティング分野のスキル人材の求人におすすめです。

WorkAnyの費用は月額利用料金のみで、成約手数料は必要なく、求人掲載やスカウトを無制限で行えます。月単位での利用が可能なので、低コスト・低リスクで求める人材を募集できます。

校正・校閲の質がコンテンツの質を決定する

一見すると区別の難しい「校正」と「校閲」ですが、その役割や作業内容は大きく異なります。共通しているのは、良質のコンテンツのためにはどちらも欠かせないということです。

校正・校閲の作業は簡単ではありませんが、原稿をプリントアウトしたり、音読したりするなどちょっとした工夫で、校正・校閲の精度は向上します。

また、過信することなく、ミスや間違いがあることを前提に、注意深く原稿をチェックしましょう。

作業負担の軽減のため、校正・校閲の自動化ツールの活用がおすすめです。しかし、人の目による最終チェックが必要であることを忘れないようにしましょう。

読者は、「きっと役立つ情報が得られる」「知りたいことに答えてくれる」と、期待をもって記事を読み始めます。

校正・校閲のコツをしっかりとおさえて、読者にとってわかりやすく、正確な情報を提供していきましょう。

 

 

執筆者 Toshiyu

Toshiyuさんプロフィール電力関連の仕事に13年従事、その後インドネシアに移住して一年のほとんどを海外で過ごす。現在はライターとしてフリーランス・副業・複業に関する記事を執筆。自由な働き方に挑戦する読者へ役立つ情報の発信を目指しています。

コラムカテゴリの最新記事