オンライン面接を成功させるための準備と注意すべきポイントを解説

オンライン面接を成功させるための準備と注意すべきポイントを解説

コロナウィルス感染症の拡大を受けて、オンライン面接を導入する企業が増えています。

移動にかかる費用や時間が節約できるなど、面接を受ける側のメリットが注目される一方で、従来の面接とは違うため、「オンライン面接ではどんな準備が必要?」「面接中に注意すべきポイントは?」「トラブルへの対処法は?」など不安に思う方も少なくないようです。

そこで今回は、オンライン面接に向けて準備しておくべきことと、面接中に意識しておくべき点をご紹介します。

 

オンライン面接のための5つの事前準備

オンライン面接は、対面式の場合のように会社に出向く必要はなく、自宅で面接を受けられるのが大きな特徴です。自宅が面接会場になるので、事前に多くの準備が必要になります。

ここでは、オンライン面接のために行っておくべき5つの事前準備をご紹介します。

1.安定したインターネット環境を確保する

オンライン面接で最も重要なのは、安定したインターネット接続の確保です。

インターネットの通信速度が十分でなかったり、接続が安定してなかったりすると、面接中に画面が固まったり声が途切れたりして十分なコミュニケーションが取れません。最悪な場合、面接を続けられなくなります。

こうした事態を避けるために、可能であればLANケーブルで直接インターネットに接続することをおすすめします。Wi-Fiを使う場合は、ルーターの近くや電波を遮断されない場所を選びましょう。

通信速度を確認する

オンライン面接を行う前に、インターネットの通信速度を計測して、オンライン面接で使用するWeb会議ツールの推奨速度を満たしているかをチェックすることをおすすめします。

以下のサイトでは、現在使用しているインターネットの通信速度を計測できます。

インターネット回線の速度テスト|Fast.com

主なWeb会議ツールにおける、グループビデオ通話の推奨速度は以下の通りです。

  • Zoom 1.5Mbps (グループビデオ 720p HDの場合)
  • Skype  2Mbps (グループビデオ通話 3人の場合)
  • Google Meet 3.2Mbps (グループビデオ会議の場合)

通信制限に注意する

通信データに制限のあるスマートフォンを利用する場合は、面接のために十分な通信データ量を確保しておく必要があります。

なぜなら、通信制限を超えてしまうと通信速度が極端に遅くなり、面接を続けられなくなる可能性があるからです。

面接時間にもよりますが、オンライン面接ではかなりの量の通信データを消費するため、通信データの残量や契約プランを事前にチェックしておきましょう。

2.必要な機器・ツールを準備する

オンライン面接を行うには、インターネットに接続するデバイスが必要です。また、特定のWeb会議ツールの設定や、スムーズにコミュニケーションをとるために役立つ周辺機器の準備も必要になるかもしれません。

セッティングや動作確認のために、前もって準備に取りかかりましょう。

デバイスを用意する

オンライン面接で使用するデバイスとしては、画面が大きく操作のしやすいパソコンがおすすめですが、インターネットに接続できるタブレットやスマホでも問題なく面接を受けられます。

指定されたWeb会議ツールを用意する

オンライン面接では、会社が指定するWeb会議ツールを使用しますが、ダウンロードやアカウントの作成が必要な場合があるため、事前に必要な設定や手順を確認しておきましょう。

アカウント名やプロフィール画像は面接官も目にするため、フォーマルなものに設定しておく方が無難です。

外付けカメラを準備する

利用するデバイスにカメラが付いていない場合や、内蔵しているカメラの性能が十分でない場合は、外付けカメラを用意する必要があります。

オンライン面接では、カメラに映る情報が面接官に与える印象に大きく影響するため、画質が粗いカメラの使用は控えましょう。

基本的には、カメラの解像度が上がるほどきれいな映像になりますが、解像度が高いと消費するデータ量も増えてしまいます。オンライン面接用としては、解像度が「720p」あるいは「1080p」のカメラがおすすめです。

マイク付きイヤホンやヘッドセットを準備する

デバイスに内蔵されているマイクやスピーカーでも問題はありませんが、マイク付きイヤホンやヘッドセットを利用すると、口元のマイクで自分の声をクリアに伝えることができ、周囲の雑音を拾いにくくなるのでコミュニケーションがよりスムーズになります。

また、相手の声をしっかりと聞き取れると、何度も聞き返すといったことも避けられます。

大きすぎるものや奇抜なデザインのものは不用意に注意を引いてしまう恐れがあるため、シンプルなものを利用すると良いでしょう。

3.オンライン面接に適した場所を確保する

オンライン面接は、住み慣れた自宅などの落ち着ける場所で行えることが魅力の一つですが、面接の雰囲気にふさわしい場所を確保する必要があります。

静かな場所を確保する

オンライン面接は、生活音などの雑音が入らない静かな場所で行いましょう。同居する家族がいる場合、面接の最中は会話や掃除などを控えてもらうように事前に伝えておく必要があります。

面接中に自宅に来客があると、面接の雰囲気を壊してしまいかねないので、あらかじめ宅配便の時間指定を利用したり、インターホンを鳴らさないように張り紙をしたりするなどの対策をとりましょう。

有料の個室スペースを利用する

自宅でどうしても静かな環境を確保できない場合は、コワーキングスペースやレンタルオフィスなど、有料の個室スペースの利用を検討してみてください。

その場合は、インターネット環境や電源などのオンライン面接に必要な設備があるか、また、面接が予定されている時間帯の込み具合や店舗の休業日も確認しましょう。

面接の時間に遅れることがないように、自宅からの移動時間や交通手段の確認もかねて、面接前に利用してみるのも良いかもしれません。

都内のおすすめのコワーキングスペースについては、以下の記事をご参考ください。

【2021年版】東京都内おすすめのコワーキングスペース15選

4.カメラ映りをチェックする

オンライン面接では、面接官は画面に映る映像で人となりを判断するため、カメラ映りは大きなアピールポイントになります。

カメラを設置する際には、「距離」「高さ」「背景」「照明」を意識すると、カメラ映りを良くすることができます。

距離

カメラには、顔だけではなく胸から上の上半身も映るように、適度な距離を取りましょう。

スマホやタブレットなどの小さい画面を利用する場合は、相手の顔をよく見ようと画面に近づき過ぎると、相手の画面に自分の顔が大きく映し出されてしまうため注意が必要です。

高さ

カメラは、目線の高さになるように設置するのがベストです。カメラが目線よりかなり低い位置にあると、相手の画面には見下ろしているように映ってしまい、マイナスな印象を与えかねません。

特に、タブレットやスマートフォンを利用する場合は、台などを使って高さを調整しましょう。面接中に倒れてしまわないように、タブレットやスマートフォン本体は専用のスタンドで固定すると安心です。

カメラが目線の高さにあると背筋が伸びて姿勢が良く見え、声も通りやすくなるので好印象につながりやすいです。

背景

オンライン面接の場合は、カメラに映る背景にも注意が必要です。片付けられていない部屋が映り込んでしまうと、マイナスイメージにつながります。

また、きちんと整理されていたとしても、ポスターや家具などが映り込んでしまうと生活感が出てしまい面接官の注意をそらしかねないので、シンプルな壁や派手ではないパーテーションを背景にすると良いでしょう。

使用するツールによってはバーチャル背景を設定することができますが、映像が不自然になり、体を動かした際に不意に背景が映り込んでしまうことがあります。

また、「部屋は見せられない状態なのか」と面接官が考えてしまう可能性もあるため、バーチャル背景は適当な場所が確保できない場合のみ、利用することをおすすめします。

照明

顔が暗く映ると、表情が読みづらいだけではなく、やる気がない印象を与えかねません。部屋を明るく保つために自然光を取り入れたり、日中でも照明をつけたりする際は、逆光にならないような場所にカメラを設置してください。

面接の時間帯や当日の天気によって明るさが足りない場合は、まぶしくない程度に補助ライトを顔に当てることで、明るい印象を与えることができるでしょう。

5.予行練習を行う

準備が整ったら、実際に予行練習を行ってみましょう。友人や家族に協力を求めて、画面越しに会話をして、通信状況や映り具合、音声などをチェックするのもおすすめです。

面接と同じ時間帯に予行練習を行うことで、部屋の明るさや静粛性、起こりうる問題などを確認することができます。

予行練習チェックリスト

  • インターネットの通信速度は十分か
  • 映像が止まったり、音声が途切れたりしないか
  • カメラの高さや角度、体が映る範囲はどうか
  • Web会議ツールのアカウント名やプロフィール画像は問題ないか
  • 背景はシンプルなものか
  • 顔が明るく映っているか
  • 自分の声がクリアに相手に聞こえるか
  • 話し方や話すスピードは聞き取りやすいか
  • 相手の声が十分に聞こえるか
  • 雑音が入っていないか

オンライン面接当日に行う準備と流れ

事前準備をしっかり行っていれば、面接当日に行うことは多くはありません。突発的なトラブルに備えて、余裕をもって準備を始めることをおすすめします。

適切な服装に着替える

対面の面接と同様に、面接にふさわしい服装と身なりを心がけましょう。オンライン面接の場合、主に上半身しか映らないからといって下半身だけ部屋着のままはNGです。

何かのトラブルで不意に立ち上がったりしたときに下半身が映るかもしれません。全身の身だしなみを整えると適度な緊張感を持つことができ、パフォーマンスも上がるでしょう。服装の指定がない場合は、上下スーツを着用するのが無難です。

10分前にはセッティングと通信状況の確認を終える

面接の10分前には、パソコンやカメラのセッティング、通信状況の確認を終えられるように予定を立てましょう。余裕をもって準備することで気持ちにゆとりができ、思わぬトラブルにもあわてることなく対応できます。

SNSやメールなどの通知音や電話の着信音は、マナーモードにしていても振動音が入り、注意が散漫になってしまうため、電源を切るか機内モードにしておくのが賢明です。

面接に使用するツール以外のアプリやソフトは、最小化ではなく完全に閉じておくことで、余計なトラブルの発生を避けられます。パソコンなどでメモを取るとタイピング音が雑音になりかねないので、紙とペンを用意しましょう。

面接中にデバイスのバッテリーが切れると、面接が途切れるだけでなくすぐに再接続することができなくなります。事前にフル充電にしておくか、充電ケーブルを使うなど対策をしておきましょう。

5分前に入室する

5分前にはWeb会議ツールの待機室に入室して、面接開始まで静かに待ちましょう。開始直前にあわてて入室すると、時間や約束を守る意識が低い人と思われるかもしれません。

面接中に意識しておきたい4つのポイント

オンライン面接の場合、対面式のように話すだけでは自分を十分にアピールすることができません。

ここでは、オンライン面接で上手にコミュニケーションを取るための4つのポイントをご紹介します。

1.目線をカメラに向ける

対面での面接のように、画面内の面接官の顔を見ながら話してしまうと、オンライン面接の場合は視線をそらしている、あるいは違う方向を見て話しているように映ってしまいます。カメラのレンズをしっかり見て、熱意をもって話しましょう。

相手が話しているときには、画面内の相手の表情に注目することで相手の反応や表情を読み取ることができ、話し始めるタイミングもつかみやすくなります。

パソコンの場合は、相手の映っている画面を縮小し、カメラの近くに寄せておくとアイコンタクトを取りやすくなり、対面の会話に近い環境でコミュニケーションが取れるでしょう。

2.タイムラグに注意する

オンライン面接では、お互いの声が届くまでに少しのタイムラグがあることを常に意識しておきましょう。相手がまだ話しているのに話し始めてしまうと、気まずい雰囲気になってしまうかもしれません。

いつも以上に相手の話を集中して聞き、あわてて話し始めないことが大切です。

3.カンペではなくメモを活用する

オンライン面接では、相手に気づかれないようにカンペなどを使って話すことが可能です。ただ、カンペを読むようにして話すと気持ちは伝わりにくく、また、視線がそれるため説得力に欠けてしまいます。

伝えたい考えやキーワードをメモしてカメラの近くに貼っておくと、少し視線をずらすだけでメモを確認できます。

4.明るい印象を心がける

画面越しでは表情や雰囲気が伝わりにくいため、真剣に耳を傾けているつもりが、無表情や厳しい表情に見えてしまうことも考えられます。

意識して口角を上げることで、明るい表情を作るようにしましょう。

トラブルの対処法

しっかりと事前準備を行っていても、思わぬトラブルが起きる可能性は常にあります。起こりうるトラブルを想定して、事前に対策を講じておきましょう。

通信が途切れた場合

面接中、インターネット環境にトラブルが生じ、接続が切れてしまうことがあるかもしれません。すぐに担当者へ連絡できるよう、緊急連絡先をメモに控えておきましょう。

デバイスが故障した場合

面接中や面接前にデバイスが故障するといった事態を想定して、予備のデバイスを準備しておきましょう。予備のデバイスもWeb会議ツールがすぐに使えるよう、前もって設定しておくのがおすすめです。

面接が始まらない場合

Web会議ツールの待機室に入室しているにも関わらず、開始時間になっても面接が始まらない場合は、企業側のインターネット環境のトラブルが考えられます。

開始時刻から5分ほど経っても相手が入室しない場合は、担当者に連絡して確認しましょう。

オンライン面接の成功は入念な準備とトラブル対策にかかっている

面接は、これから何年も勤めることになる企業が決まる大切なイベントなので、面接前は不安や緊張でいっぱいになるのも無理はありません。

さらにオンライン面接では、従来の面接とは違い事前の準備やオンラインならではのコミュニケーションの方法が求められます。時間をかけて準備することで問題を一つ一つクリアして、面接にふさわしい環境を用意しましょう。

また、目線や表情、話すタイミングを少し意識することにで、オンラインでも問題なくコミュニケーションを取ることができます。

起こりうるトラブルも、万全の準備をしておけば過度に心配する必要はなく、むしろトラブルに上手に対処することで、危機管理能力をアピールできるかもしれません。

オンライン面接の予定が決まったらなるべく早く準備に取りかかり、カメラを通して自分の良さを最大限にアピールすることで、オンライン面接を成功させましょう。

 

 

執筆者 Toshiyu

Toshiyuさんプロフィール電力関連の仕事に13年従事、その後インドネシアに移住して一年のほとんどを海外で過ごす。現在はライターとしてフリーランス・副業・複業に関する記事を執筆。自由な働き方に挑戦する読者へ役立つ情報の発信を目指しています。

コラムカテゴリの最新記事