
「スキルの向上」や「収入アップ」などのメリットに注目が集まり、副業を始めようと考える方が増えています。
人気の高まりとともに副業関連のサービスサイトの数が日ごとに増え、選択肢が広がっている一方で、いざ副業を始めようとすると「副業サービスサイトが多すぎてどれを選べばいいかわからない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、副業を始める前に知っておきたい副業サービスサイトの選び方と、おすすめの副業サービスサイト12選をご紹介します。
自分に合った副業サービスサイトの選び方
副業サービスサイトを調べると、その数の多さに圧倒されるかもしれませんが、サイトごとで独自の特徴があるため、自分の望む副業のスタイルをはっきりとさせておくと、自分に合った副業サービスサイトを見つけやすいでしょう。
ここでは、自分に合った副業サービスサイトを選ぶために押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。
①目的から選ぶ
副業を行なう目的によって、自分に合った副業サービスサイトの数をある程度絞れます。
「本業のスキルアップを目指したい」「収入を増やして生活を安定させたい」「新しい業種に挑戦したい」など、自分が副業を始める目的を明確にすることをおすすめします。
②時間を確認する
副業サービスサイトによって、「週末だけ勤務できる案件が多い」「平日の夜勤務できる案件が多い」など、用意されている案件の種類が異なります。
1日、1週間、1ヶ月のスケジュールの中で、どれほどの時間を副業のために使えるかを考え、無理のない範囲でスケジュールを組める案件が用意されている副業サービスサイトを選びましょう。
③勤務形態を確認する
リモートワークなどオンラインで完結する副業が増え、場所を気にせずに働けるようになってきていますが、リモートワークを行うためには、インターネット環境やITツールをそろえるなどの準備が必要です。
リモートワークに特化した副業が多いのか、それとも出社や顧客との面談が必要な副業が多いのかを確認するようにしましょう。
④費用をチェックする
副業サービスサイトを経由して仕事を得る場合、サイトによっては報酬からサイト利用料を引かれることも。その他、仕事の道具や環境を整えるために費用を要することもあるでしょう。
収入額はモチベーションにもつながるため、労働に見合った対価が得られるかは必ずチェックしておいてください。
仕事を始めるために企業側から高額な商品の購入や入金を求められる場合は、詐欺の可能性も高いため注意が必要です。
ほとんどの副業サービスサイトは安全ですが、なかには悪質な企業が登録されている副業サービスサイトも見受けられます。安全な副業や、副業サービスサイトを選ぶ方法については、以下の記事をご参考ください。
副業は怪しい?危険?初心者でも安心して副業を始められる方法をご紹介!
副業を始めたい方におすすめの副業サービスサイト12選
一言で副業サービスサイトと言っても、職種や勤務形態、サポートなどは様々です。
ここでは、副業サービスサイトを「クラウドソーシングサービス」「スキルシェアサービス」「副業マッチングプラットフォーム」「ライティング案件紹介サイト」の4つに分けて、それぞれのジャンルで人気の高い副業サービスサイトをご紹介します。
おすすめのクラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスとは、仕事をインターネット上で発注・受注できるサービスです。初心者でも行える簡単な作業から、ビジネス知識やスキルを活かせる仕事まで幅広い案件があるため、副業未経験者にもおすすめの副業サービスサイトです。
クラウドソーシングサービスが扱っている案件には、主に以下のようなものがあります。
- Webデザイン
- グラフィックデザイン
- ライティング
- データ収集・分類
- 動画作成・編集
- 翻訳
- アンケート
登録を済ませて案件に応募した後に、発注者が承認すると仕事を始めることができます。自分のプロフィールを充実させると応募後の承認率が高まったり、企業側から案件を依頼されやすくなったりします。
仮払い制による報酬未払いの防止、トラブル時のサポートなどが充実しているサイトは、安心して利用できるでしょう。また、案件に応募する前に、発注者の実績などの情報を確認すると、トラブルを避けやすくなります。
ここでは、おすすめのクラウドソーシングサービスを3つご紹介します。
①ランサーズ
「ランサーズ」は日本最大級のクラウドソーシングサービスで、277種類以上、210万件の案件を紹介しています(ランサーズHPより引用)。リモートワーク可能な案件も多数あり、スポットの案件から継続案件まで幅広いです。
ランサーズでは、24時間365日サポートが受けられるほか、AI(人工知能)により悪質な行為を自動検出するなど、トラブル防止に努めているという特徴があります。
報酬は仮払い制度を導入しており、システム利用料は報酬の5~20%です。
②クラウドワークス
「クラウドワークス」は72万社以上、246種類に及ぶ案件を紹介しています(クラウドワークスHPより引用)。
悪質案件や不審な行為の監視、信頼できるクライアントを見つけやすくする「クライアント認定制度」など、安心して副業ができる環境づくりにも取り組んでいます。
報酬は仮払い制度を導入しており、システム利用料は報酬の5~20%です。
③ビズシーク
「ビズシーク」ではシステム開発やデザイン制作、Webライティングなどオンラインで完結する作業のほかにも、商品の梱包・発送、現地での出張作業などのオフライン作業を含む、約50種類以上の仕事に対応しています。
大手クラウドソーシングサービスと比べると案件数は多くありませんが、登録者数も多すぎないため、案件の競争率はそれほど高くありません。
報酬は仮払い制度を導入しており、システム利用料は報酬の5~10%なので相場より低く、10万円以下の依頼の場合は報酬額の10%です。
おすすめのスキルシェアサービス
スキルシェアサービスとは、スキルや知識などを提供して報酬を得るサービスです。専門性の高いスキルから趣味に活かせるスキルまで、自分の得意なことや好きなことを副業にできます。
スキルシェアサービスで提供できるスキルには、主に以下のようなものがあります。
- プログラミング・ホームページ制作
- デザイン
- 占い・相談
- 似顔絵・イラスト
- 動画・アニメーション・撮影
- ライティング
- 翻訳・語学
- 美容・ファッション・健康
自分の得意なことを仕事にできるため取り組みやすく、値段や作業範囲などを自分で設定できる自由度の高さも特徴です。
ここでは、おすすめのスキルシェアサービスを3つご紹介します。
④ココナラ
「ココナラ」は200種類以上のサービスを提供しているスキルシェアサイトです。スキルはもちろん、「おすすめの国内旅行プラン」「電気代を節約する方法」「整理収納のお悩み相談」など、知識やアイディアの提供にも対応しています。
サービス提供はすべてオンライン上で行われるため、場所にとらわれず働けます。また、運営がお金のやり取りの仲介や365日サポートを行っていることも特徴です。
様々なスキルが500円~数万円で取引されており、スキルの専門性や実績によっては高収入も目指せるでしょう。スキルの提供が終わると出品者には、スキルの販売額からサイト手数料(販売額の22%)を差し引いた金額が売上金として支払われます。
電話相談サービスの提供による相談料と売上金については以下のサイトをご参考ください。
⑤タイムチケット
「タイムチケット」は、個人の時間を30分単位で売買できるサービスです。ビジネススキルだけではなく、「話し相手」「ゲームを一緒にプレイする」「スポーツのコーチング」など、タイムチケットならではの内容も取引されています。
時間はチケットという形で売買され、販売者は販売する時間や価格、提供するサービスなどの情報を入力してチケットを発行します。
購入者が依頼したい日時と、サービス提供日時がマッチすると、契約成立です。「オンライン」「電話」「メッセージ」「対面」など、サービスの提供方法も自由に選べます。
トラブルや犯罪に発展する可能性のあるサービスの提供や行為は厳しく禁じられており、運営は24時間365日体制で、違反チケットや悪質なユーザーのチェックを行うなど安全を確保しています。
30分500円から販売が可能で、最高販売額は100万円です。サービス提供日時の24時間後に、購入者が支払ったチケット代金からサイト手数料(15~25%)を差し引いた金額が、売上金として出品者に支払われます。
サイト手数料には消費税10%がかかるので、お気を付けください。
⑥スキルクラウド
「スキルクラウド」は趣味・イラスト・ビジネス・占い・相談など、11カテゴリのサービスを提供しています。
スキルクラウドは、サイト内にないサービスを依頼できる「オーダースペース」や、出品者に対して料金を追加で支払える「投げ銭システム」など、独自のシステムを導入しているのが特徴です。
出品されているサービスを購入すると専用ルームが開設され、メールでのやり取りやオンラインでのサービスの提供が可能になります。
出品者と購入者との間でサービスの取引が完了すると、その3日後に専用ルームがクローズし、取引金額から20%の手数料が差し引かれた金額が出品者に支払われます。
報酬はポイント制で、現金に交換できるだけでなく、サイト内でスキルを購入する際にも利用できるので便利です。
おすすめの副業マッチングプラットフォーム
副業マッチングプラットフォームは、副業に挑戦したい個人と、副業人材を雇いたい企業をマッチングさせるサービスです。
クラウドソーシングサービスとの違いは、主に中長期にわたる契約が交わされることや、サイトによっては専門的なスキルを持った人材が求められることなどです。
案件獲得のカギは「充実したプロフィール」です。これまでの経験やスキル、稼働年数、携わったプロジェクトなどを登録しておくと採用担当者の目に留まりやすく、受注率の向上や企業側からの依頼につながるでしょう。
ここでは、国内の副業プラットフォームを4つご紹介します。
⑦WorkAny
「WorkAny」は、ファンコミュニケーションズが立ち上げたマッチングサイトで、マーケティング・営業・編集・ライティング・デザイン・エンジニアリング・サイト運営などの案件を網羅しています。
「週1日~」「土日だけ勤務」「フルリモートOK」など、フレキシブルな働き方が可能な案件を紹介していること、また、審査を通った企業しか登録できないため、案件の安全性が担保されているのが特徴です。
登録はオンラインで完結でき、サイト利用料金はかかりません。
⑧プロの副業
「プロの副業」は、副業エージェントが副業を希望する方のスキルや経験をヒアリングし、適正を見極めて案件を紹介する形のマッチングサイトです。
扱っている案件はマーケティング・営業・デザイナー・ITエンジニア・人事などがあり、特に広告・マーケティング業界に強い副業サービスサイトです。
「営業職3年以上」「採用人事5年以上」など、実績や経験を重視しており難易度は高めですが、「週1日勤務」や「リモートワークOK」など、多様な働き方が可能です。
企業との業務契約後も、月1回のヒアリングやフィードバック、契約更新時の価格交渉を行うなど、運営のサポートも充実しています。
⑨カイコク
「カイコク」は、フリーランス営業職専門のプラットフォームです。「1日数時間」「週3日稼働」など、柔軟な働き方が可能です。リモートワークの案件も多いので、自宅や好きな場所で営業職の副業ができます。
すべての案件が「固定報酬」あるいは「固定報酬+成果報酬」なので、安定した収入を得やすいのが特徴です。
通常は掲載されている案件にエントリーしますが、企業からスカウトが来る場合もあります。
⑩Workship
「Worksip」では、ライター・セールス・マーケター・セールス・人事・エンジニアなどの案件を紹介しています。
「週3日」「土日だけ稼働」など、副業向きの案件を中心に掲載しており、公開している案件の半数以上がリモートワークに対応しています。
気になった案件に応募できるだけではなく、エージェントサービスを利用して希望条件に合った企業を紹介してもらうことも可能です。
業務中の企業とのトラブルに対しては、運営のサポートがついています。業務中の情報漏えい・著作権侵害・サイバー攻撃などによる損害を、最大500万円まで補償される保険が自動で付帯されるのも特徴です。
おすすめのライティング案件紹介サイト
クラウドソーシングなどでも募集されている案件が多いライティングは、その人気と需要の高さから、専門的に紹介するサイトが多数あります。
紹介されている案件は、専門的な内容の執筆から商品紹介やモニターまで幅広くあり、難易度が低めの案件もあるため、未経験者でも始めやすいものも。
ここでは、国内のおすすめのライティング案件紹介サイトを2つご紹介します。
⑪サグーワークス
「サグーワークス」は、発注企業数3500社、28万人のライターが登録する国内最大級のライティング案件紹介サイトです(サグーワークスHPより引用)。
記事作成はもちろん簡単な説明文や体験談、コラムなどの案件も紹介しており、初心者でも始めやすい案件がそろっています。
サイトの利用料は発生しないため、報酬額をそのまま受け取ることが可能です。報酬はポイント制となっており、現金やドットマネーと交換できます。
ライターレベルは「レギュラーランク」「ゴールドランク」「プラチナランク」の3つがあり、レギュラーランクから始めて、実績を積むとゴールドランクにアップし、報酬も上がります。
サグーワークス独自の「プラチナ認定試験」に合格すると「プラチナライター」に認定され、高価な案件を受注しやすくなります。
「プラチナ認定試験」は受験するために必要な資格がなく、誰でも何度でも挑戦できるうえに、回答に対する丁寧なフィードバックがあるのが特徴です。
⑫ライターステーション
「ライターステーション」は、ライターステーションを運営している編集部から、直接案件を依頼して報酬を支払う「直接発注」が特徴です。
企業とのやりとりや交渉は必要なく、紹介された案件の内容や納期などを確認して引き受けるかどうかの判断ができます。
ライター育成に力を入れており、編集部がほぼマンツーマンに近い形でSEO技術や記事構成のテクニックなどを指導するため、ライターとして成長したい人にとって魅力的な環境といえるでしょう。
ライターステーションでは期間を設けて定期的にライターを募集しています。登録するためにはテストライティングに合格する必要があるので、興味のある方は挑戦してみてください。
いろいろな副業サービスサイトを試して、自分に合うサービスを見つけよう
働き方に対する見方の変化やIT技術の発達により、これからよりいっそう副業は身近なものになっていくことでしょう。
副業サービスサイトも日々進化を遂げており、初心者や特別なスキルを持っていない方でも副業を始めやすいよう趣向を凝らしているものや、安全な環境やサポートが充実しているものもあります。
「副業には興味があるけど、どれを選べばいいかわからない」という方は、まずは副業の目的や副業に費やせる時間、希望の勤務形態などをはっきりとさせて、自分に合った副業やサポートを提供している副業サービスサイトを探してみてください。
もし気になる副業サービスサイトが見つかったら、登録してみましょう。複数の副業サービスサイトに登録して使い方や特徴を比較するのも良いですね。
いろいろなサイトを試すことで、自分にぴったりな副業サービスサイトを見つけることができるでしょう。
執筆者 Toshiyu
電力関連の仕事に13年従事、その後インドネシアに移住して一年のほとんどを海外で過ごす。現在はライターとしてフリーランス・副業・複業に関する記事を執筆。自由な働き方に挑戦する読者へ役立つ情報の発信を目指しています。