
最近はフリーランスとして活躍するエンジニアが増えており、個人で働き方を選べる時代となってきました。現在企業に勤めているエンジニアの方でも、今後はフリーランスエンジニアとして働きたいと考えているケースもあるでしょう。フリーランスエンジニアとして働く場合、自力で営業して仕事を獲得する必要があります。
ただ、営業経験がないとどのように進めれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フリーランスエンジニアとして活動している、もしくは今後活動する予定の方に向けて、仕事を獲得するための営業方法を詳しくお伝えします。
フリーランスエンジニアが営業をすべき理由
会社員でエンジニアとして働いている場合は、会社に在籍する営業担当者が獲得してきた案件にアサインされて仕事を進めていきますが、フリーランスエンジニアの場合は営業をしてくれる方がいないため、仕事の獲得から完了までを自力でこなさなければならないのです。
また、どれだけ技術力の高いフリーランスエンジニアだったとしても、営業力がなければ自分のスキルに見合った仕事を獲得できません。
フリーランスエンジニアとして納得のいく仕事を獲得するためにも、営業力はとても重要なのです。
【即実践】フリーランスエンジニアにおすすめの営業方法5選
フリーランスエンジニアとして仕事を獲得するためには、主に以下の方法が考えられます。
- エージェントサービスに登録する
- SNSやブログで発信する
- 直接企業へアプローチする
- 周りの友人や知人から紹介してもらう
- クラウドソーシングサイトを利用する
エージェントサービスに登録する
1つ目の方法は、フリーランスエンジニア向けのエージェントサービスに登録することです。登録後、エージェントサービスの担当者が案件先の企業にコンタクトを取り、選考へと進んでいきます。
エージェントサービスでは自分のスキルや希望条件を考慮したうえでベストな案件を紹介してくれるだけでなく、面接方法や職務経歴書のアドバイスもしてくれるため、選考を有利に進めていけるのです。
自力で案件を探さなくて良いことに加え、選考時のアドバイスももらえるといったお得なサービスになるので、まずは登録してみましょう。
SNSやブログで発信する
2つ目は、SNSやブログでエンジニア関連の情報を発信し、企業側からのアプローチを待つ方法です。
発信する内容は、最新の技術を使って制作したコンテンツや、技術をわかりやすく解説したブログなどが良いでしょう。エンジニア界隈では、最新技術を扱える人材の需要が高いため、常にアンテナを広げて発信していくのが得策です。
直接企業へアプローチする
3つ目は、企業に対して直接コンタクトを取る方法です。
コンタクトを取るときは、企業のホームページから問い合わせる方法が良いでしょう。求人を募集していない企業でも、ホームページが更新されていない場合もあるため、気になった企業には直接アプローチするのがおすすめです。
周りの友人や知人から紹介してもらう
4つ目は、周りの友人や知人から仕事を引き受ける方法です。
友人や知人は、既に信頼関係が構築されている可能性が高いため、お互いに安心して仕事を進めていけるでしょう。よく見られるケースとしては、同じ企業の同僚やお客様からの紹介などがあります。
どこにチャンスがあるかわからないので、フリーランスエンジニアとして活動する場合はできる限り人脈を広げておきましょう。
クラウドソーシングサイトを利用する
5つ目は、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトで仕事を獲得する方法です。
クラウドソーシングサイトは登録料が無料で、仕事を依頼したい人と受けたい人がつながることができます。クラウドソーシングサイトでお互いの信頼関係が構築されると、今後案件が発生したときに優先的に依頼してもらえる可能性があるので、継続的に仕事を得たい方に有効な手段です。
【営業成功率アップ】フリーランスエンジニアの営業力を高める3ヶ条
フリーランスエンジニアの営業力を高めるには、以下の3点を意識すると良いでしょう。
- 素早いレスポンス
- 付加価値の提供
- コミュニケーション力
素早いレスポンス
レスポンスの早さは、仕事を獲得できるかどうかを決める重要な要素になるため、フリーランスエンジニアが営業をするときに意識しておきたいところです。
レスポンスが遅いと、相手が「この人に仕事を依頼してみたいな」と思っていても、なかなか返事が来ないという理由で別の方に依頼してしまうかもしれません。レスポンスの早さは、エンジニアスキルの有無に関わらず意識できるポイントなので、実践できていない方はすぐに実行してみてください。
付加価値の提供
最近はフリーランスエンジニアが急増しているため、仕事を獲得するためにも他の方との差別化を図っていく必要があります。
例えば、フリーランスエンジニアとしてプログラミングができるだけではなく、業務改善なども合わせて行えるなどです。さまざまなスキルを持っていると引き受けられる仕事の領域が広がるため、より多くの案件に挑戦していけるでしょう。
コミュニケーション力
コミュニケーション力は、営業先と良好な関係を築くために必須のスキルです。コミュニケーション力といっても特別なことをする必要はなく、社会人として当然のことを地道にこなせば十分です。
例えば、メールの文頭に挨拶を入れたり、メールの返信を一日以上空けないなどのマナーを当たり前にこなせるようにしましょう。
【すぐに使える】フリーランスエンジニアが送る営業メールのテンプレをご紹介
新型コロナウイルスの影響で、対面での営業が難しい時代となりました。そこで重要になるのが、メールを使った営業です。ここでは、フリーランスエンジニアが使える営業メールのテンプレをご紹介します。
フリーランスエンジニアの営業メールテンプレ
まずは具体例をご紹介します。
件名:ホームページ改修のご提案
株式会社◯◯◯◯
ご担当者様
突然のメール失礼いたします。
現在、フリーランスでエンジニアをしている◯◯と申します。
この度は、継続的にお付き合いしていただける企業様を探しており、ご連絡させていただきました。
私は、SEOを意識したサイト制作やシステム開発を得意としており、貴社のシステム開発領域でお役に立てればと思っております。
過去の実績は以下の通りです。
■業務経験(年数や使っていた言語、ツールを書く)
①大手運送会社の社内システムの構築
②大手求人サイトの顧客管理システムの新規機能開発や、保守業務
③官公庁向けの統計システムの開発と運用保守
④社内SE
■個人開発
①twitterAPIを利用したSNS運用
②スクレイピング処理を利用したシステムの構築
③データベースの設計から運用
その他にも、以下ホームページにて実績を掲載しております。
(ポートフォリオのURL)
もしご興味ございましたら、本メールにご返信いただけると嬉しいです。
長文失礼いたしました。
この例文で押さえておくべきポイントは、以下の3つです。
- 自身の強み
- 今までの経験
- ポートフォリオの提示
①自身の強み
最も重要になるのが、「自分と仕事をすればこんな付加価値を提供できるよ」と伝えることです。
数多いフリーランスエンジニアの中から選ばれるためには差別化が必須になるため、自分の強みをアピールすることで話が有利に進みやすくなります。
②今までの経験
自身の強みを証明するためには、今までの経験を伝えなければなりません。具体的な経験が書いてあると、企業側も判断がしやすくなります。
フリーランスエンジニアはプログラミングスキルだけではなく、担当する業務知識があるかどうかも重要視されるため、業務経験のある案件に応募すると良いでしょう。
③ポートフォリオの提示
ポートフォリオは、自分のスキルを証明するために必須です。どれだけすごい経歴があったとしても、それを証明するものがないと企業側も判断できません。
フリーランスエンジニアのポートフォリオは、今まで制作した成果物や開発したシステムを提示すると良いでしょう。
フリーランスエンジニアとして生き残るためには営業力が必須
今回は、フリーランスエンジニアの営業方法について解説しました。フリーランスエンジニアは、仕事を獲得するために営業する必要があり、営業力次第で良い案件に挑戦できるかどうかが決まります。
現在フリーランスエンジニアをしている、もしくはこれからフリーランスエンジニアを目指す方は、今回紹介した方法やメールのテンプレを参考に、営業活動を始めてみてはいかがでしょうか。
執筆者 Yukki
大学卒業後、第一地銀、外資系コンサルに勤務し、現在はエンジニア業務をこなしながらライター業にも従事。取り扱うテーマは、これまで勤務経験のあるテクノロジー領域を中心に発信。これまでの専門性を活かした読者のみなさまに貢献できるような内容を積極的に取り上げていきたい。