
WEBマーケティングの一つである「SEO(Search Engine Optimization)」に取り組んでいる企業は数多くあるでしょう。
SEOではユーザーの悩みを解決するだけではなく、SEOで評価されるように書き方を工夫する必要があります。
しかし、「SEOで評価される記事制作に使える時間が少ない」「外注をしたいが本当に大丈夫なの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、記事制作を外注するメリットや、おすすめの外注方法をご紹介します。
記事の外注とは
記事の外注とは、オウンドメディアやブログの記事制作を外部に依頼することです。依頼時には、コンテンツの内容や作業内容によって金額が異なります。
記事の外注時には、業務委託契約や秘密保持契約などを結ぶ必要があり、料金や責任範囲を明確にしておくのが重要です。
外注することで、本来は自分で記事制作をしなければならないところを外部の人間に任せられるので、新たなサービスの思案やWebマーケティングといった部分に時間を使えるようになります。
記事を外注するときの相場
記事の外注をするときは、以下のポイントによって金額が決まります。
- コンテンツの内容
- 納期
- 作業範囲
- 依頼するライターさんのスキル
- 文字数
医療分野や法律関係などの専門性が高い分野は金額が高い傾向にあり、依頼するライターのスキルによっても大きく異なります。
目安としては、以下の表をご参考ください。
内容 | 文字単価 |
---|---|
リサーチ不要で、実体験をもとに執筆 | 0.5円~ |
専門知識が不要で、リサーチのみで執筆 | 1.0円~ |
インタビューデータをもとに執筆 | 2.0円~ |
インタビューを行い執筆 | 3.0円~ |
専門性の高い分野の執筆 | 3.0円~ |
専門性が高く、実績豊富な分野の執筆 | 5.0円~ |
記事を外注する3つのメリット
記事の外注には、主に以下3つのメリットが考えられます。
- 記事の生産量が増える
- ジャンルの幅が広がる
- リソースの削減につながる
1.記事の生産量が増える
記事を外注すると、記事を執筆するライターの数が増員されるため、今までよりも生産性が向上します。
1人で記事の作成をする場合には、3,000文字の記事であれば、1日に1~3記事程度の執筆が限界になりますが、5人へ記事制作を依頼することで、単純に5倍の生産量が確保できるのです。
記事数を増やせばSEOで評価されるというわけではありませんが、評価されるまでにはある程度の記事数が必要となります。
また、情報がすぐにアップデートされる今の時代だからこそ、スピード感をもって新たな情報を記載した記事を公開する需要が高まっているのです。
2.ジャンルの幅が広がる
記事を書くときには、人によって得意なジャンルや苦手なジャンルがあるものです。
「医療分野や金融関係のオウンドメディアを運営したいけど、苦手なジャンルだから記事制作ができない……」と悩む方もいるのではないでしょうか。
記事を外注すると、自分が苦手なジャンルでも依頼ができるため、今までより扱えるジャンルの幅が広がります。
また、既に運営しているオウンドメディア以外のジャンルにも展開できるため、新しい道も開けるでしょう。
3.リソースの削減につながる
記事を外注すると、リソースの削減につながります。
記事の制作時間は、文字数や内容によって大きく異なるものの、平均して2,000文字で1時間程度になるでしょう。
もし1人で記事制作を担当すると、本来行いたいオウンドメディアの集客戦略や、新たなコンテンツの思案に集中できず、記事制作にばかり時間が取られてしまうかもしれません。
そこで、記事を外注することで、本来集中したい業務に着手する時間が増やせるのです。
記事を外注する3つのデメリット
記事の外注には、メリット以外に以下のデメリットも考えられます。
- 金銭的なコストが発生する
- 品質が保証できない
- 結果が出るまでに時間がかかる
1.金銭的なコストが発生する
記事の外注には、当然ながら金銭的なコストが発生します。
料金は、取り扱っているコンテンツの内容やライターのスキルに応じて変わってくるため、専門性の高いコンテンツであれば高額になる可能性が高いです。
記事の外注を検討するときには、オウンドメディアの記事制作にかける予算をあらかじめ明確にし、予算の範囲内で活用していくのが良いでしょう。
2.品質が保証できない
記事を外注すると、依頼するライターによって品質がバラバラになりやすいです。
オウンドメディアによって文章の雰囲気が異なるため、今まで執筆したことのない新たなライターが記事制作を行うと、予想外の記事が納品されるかもしれません。
また、ライターになるためには特別な資格は必要ではないため、誰でもライターと名乗れてしまいます。
したがって、経歴や実績だけで依頼してしまうと、実力が伴っていないケースが十分に考えられるのです。
3.結果が出るまでに時間がかかる
記事の外注では、SEOで上位表示させるのを目的としているケースが多いです。
ただ、作成された記事がSEOで評価されるまでには、早くても数ヶ月の期間がかかるため、外注した記事が完成してから結果が出るまでに時間がかかります。
検証するまでに時間がかかるため、質の良い記事かどうかの判断が先になってしまい、依頼を継続すべきかどうかの判断もすぐにはつきにくいでしょう。
記事を外注する3つの手段
記事を外注するためには、以下の手段が考えられます。
- オウンドメディアに掲載する
- 求人媒体を利用する
- SNSで募集する
1.オウンドメディアに掲載する
自社で運営しているメディアに、記事の外注先を探している旨を掲載することで、検索エンジンからの流入が期待できます。
例えば、ライターの仕事を探している方が「ライター募集 医療」と検索したとします。
オウンドメディアで、医療系のライターを募集しているという文面を作成し、期待しているスキルや金額面の記載をしておくと、募集を見て応募してくれるかもしれません。
求めているライターが来る状況を作り出すためにも、可能な限り詳細な条件を文面として記載しておくのが重要です。
2.求人媒体を利用する
記事を外注する場合は、求人媒体を利用するのもおすすめです。
最近ではさまざまな求人媒体が登場しているため、企業の求めている人材に応じて使い分けられます。
ライターの仕事を探す際にも、気軽に利用できる求人媒体を活用しているケースが多くみられます。
たとえば、「Indeed」「Wantedly(ウォンテッドリー)」などは、ライターの仕事を探す手段としてよく利用されているのでおすすめです。
3.SNSで募集する
最近は、SNSで募集しているケースも多数見受けられます。
SNSとしては、主に「Twitter」「Instagram」「Facebook」などを使い、ライター募集と検索して探すユーザーが多いです。SNSは気軽に募集できる反面、ライターの選定に注意しなければなりません。
ライターの見極めを慎重に行わないと、品質の低い記事が納品されたり、途中で連絡を取れなくなったりしてしまいます。
記事を外注して効率的にメディアを運営しよう
今回は、記事制作を外注するメリットや、おすすめの外注方法を解説しました。
記事を外注すると、記事制作にかける時間を削減できるため、他の作業に集中する時間を確保できます。
しかし、外注時に注意して依頼をしないと、コストがかかったとしても品質の低い記事が納品されてしまうかもしれません。
記事を外注するときには、メリットとデメリットを認識したうえで、今回ご紹介した方法を実践していきましょう。
執筆者 Yukki
大学卒業後、第一地銀、外資系コンサルに勤務し、現在はエンジニア業務をこなしながらライター業にも従事。取り扱うテーマは、これまで勤務経験のあるテクノロジー領域を中心に発信。これまでの専門性を活かした読者のみなさまに貢献できるような内容を積極的に取り上げていきたい。